最近

退屈で退屈でこの空白を埋めようと不安と鬱が波の様に押しよせてくる。
何をやっても退屈で何かをする気力が無くて、ただ無意識だけが虫をもてあそぶ子供の様に僕の脳内を書き乱す。「天使にラブソングを」を観て信仰の歓びに打ち震えても、「インディペンデンスデイ」を見て人類の団結に胸を熱くしても結局エンドロールの後に押し寄せるのは不安、退屈、そして鬱。「希望は煙草の煙みたい」海猫沢めろんの「左巻キ式ラストリゾート」のセリフだ。僕はあの小説の最後のモノローグを携帯で写真をとって、つらい時にいつでも読めるように大切に隠し持っていた。電子書籍が無かったから。
僕は本当にあのモノローグが大好きで、自分の聖典のように扱っているんだけどやっぱり僕は「次のドア」を探し続けていかなければいけない。そうするしか僕の生きる道はないんだけど、だけどもう疲れたよ。カフェイン、ニコチン、エフェドリン。ありとあらゆる合法的に入手できる薬物で無理やり次のドアをこじ開けているけれど、どこまでもどこまでも現実が僕を追ってくる。助けて、本当にどうしたらいいかわからない。どこまで逃げれば逃げ切れるんだろう。別の世界にいけるんだろう。もうこの纏わりつく現実を振り払うためなら禁断の果実にも手を染めてしまうかもしれない。それが僕は本当に怖い。怖い。怖い。